折り紙に下絵を描いてハサミで切り、ペンで色を付けていく。出来た作品を白い画用紙貼っていく。場所や作品にこだわりがあり、剥がしては貼ったりと繰り返していく。納得がいくまで繰り返し、新しい白い画用紙に貼り始める。

連続パターンというと「繰り返す」ことが前提となっているので、その意味で、高木さんの作品世界の基本ルールとは相容れないものなのかもしれません。同じモチーフが頻出されますが、一つ一つは必ず違うので、繰り返してはいないんです。ご自身の基本的姿勢として、作る際には厳密なルールが存在するようですが、作った後はその作品に対してあまり執着しない様子です。だから、つなげて繰り返してもいいけれど、一つ一つの要素の配列を変えたり、大きさを変えたり、つまり繰り返すことからはずれるようなことをどんどんしちゃってよいと思います！(平井夏樹)

高木さんは職員のアドバイスを受けない。自分で一つ一つのパーツを考え作り出す。職員にとっては同じ大きさ、同じ形に見えるものでも、彼女の中ではすべて違う。寡黙な作業が一段落すると、「両面テープ、ください」と職員に伝え、そこからレイアウトが始まる。ここでもアドバイスは無用だ。何をどこに、何の隣に貼るかは、彼女の中のなんらかのルールに従っているのだろうか。再現性や繰り返しのパターン化はちょっと難しい。それでも、紙の上には見えない窪みがあって、そこにぴったりはまるピースがあらかじめ決まっているようにも思えてしまう。（ユーアイファクトリー）