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インクルーシブから始まる新しい長野のデザイン「ナガノフォント」

2026/03/28 ナガノフォント(長野県長野市、須坂市)
2026/03/28 ナガノフォント(長野県長野市、須坂市)
長野の雄大な山々、四季折々の恵み、そしてそこで暮らす人々の温かさ。「ナガノフォント」は、一般社団法人インクルーシブスタジオと、長野県内の障がい福祉施設のアーティストたちそして、デザインを学ぶ学生たちが手を取り合い、長野の魅力を新たな視点で描き発信していくプロジェクトです。

学生とアーティスト、共創のスタート

プロジェクトは、デザインを学ぶ学生たちが、制作活動のパートナーとなる施設へ足を運ぶところから始まりました。まずは「知る」こと。学生たちは最初に施設を訪問し、アーティストたちの普段の活動内容や、施設運営者のお話に耳を傾けました。「どんなことが得意なのか」「どんな作業をしている時が心地よいのか」。言葉で聞くだけでなく、現場の空気感やアーティストたちの表情から、その本質を肌で感じ取っていきました。この訪問での気づきを経て、学生たちは自分たちで最初のワークショップを企画しました。「長野の野菜・花」「山」「夏」「自然」「豊かな実り」。長野らしさを表現するテーマを学生たち自らが提案し、創作活動への準備を整えました。

心が通い合うワークショップ

ワークショップ当日、「アートカフェCoCo」の皆さんは、学生たちをとても温かく迎えてくれました。そこで学生たちが目にしたのは、人と接することの純粋な楽しさや喜びを、言葉だけでなく全身で素直に表現してくれるアーティストたちの姿でした。「交流すること自体に意味がある」。そのことに気づき、最初は緊張していた学生たちにも変化が生まれました。時間と共にどんどん打ち解け、笑顔で作業が進んでいきました。単にデザイン素材を作ることだけが目的ではなく、その過程で生まれる「交流」こそが重要であり、その温かい関係性の結果として、素晴らしいデザインが生まれるのだということを、全員が実感する場となりました。

アートからデザインへ、そして日常へ

学生とアーティストがタッグを組むことには、大きな意味があります。それは、障害のある方が生み出す独創的な「アート」を、学生たちの感性とスキルによって社会で使いやすい「デザイン」へと変換することです。日常の中で楽しめるものへ、常に身近にあるものへ。デザインの力で変換することで、より多くの人々に知ってもらい、人々の目に触れ、心に「プラスα」の彩りを与えることができます。最初は戸惑いもあった学生たちですが、最終的にはアーティストの個性を活かした素晴らしい作品を作り上げました。障害のある方の得意な活動が、みんなの日常をより良くするデザインへと生まれ変わる。それがナガノフォントの真髄です。

インクルーシブスタジオが目指す未来

「インクルーシブスタジオ」は、多様な個性を発揮して、それぞれが輝きながら暮らし・働ける共生社会を目指して活動をしています。私たちはこれからも、アートとデザインの力を信じ、多様な個性が輝く社会の実現を目指して歩み続けます。

ストーリーづくりを
ご一緒しましょう

「ご当地フォントサイトにデータを登録したい!」「デザイナーを紹介してほしい!」「アートワーク(フォント・パターン)を活用したイベントを企画提案してほしい」など、さまざまなお手伝い、連携を進めております。ぜひお声がけください。